黙って座ればピタリとあたる。
その人の髪を診ると、その人の生活状態や体の弱い部分、悩みの有無・ときにはある程度の職業まで分かるんですよ。
カウンセリングにおみえになったお客様に「最近・階段を上るのがつらいでしょう」とか「胃が近ごろ悪くありませんか?」と聞くと、ほとんどの方が「なぜわかるんですか」と反対にたずねられます。
髪は、体の神経細胞と関連しています。
規則正しい生活をし、精神的にも安定していれば美しくつやのある髪を保っていられますが、反対に睡眠不足だったり、栄養失調だったりまた悩みを抱えてくよくよしていれば髪が細くなったり、ちぢれたり、抜けたりと、髪にも影響が出てきます。
手や足には体のツボが集まっているといわれ、昔から自己診断の目安になっています。
手をもんでいたら、便秘が治った、足をもんだら肩こりが軽くなったなどの経験をおもちの方は多いでしょう。
このように体の末端には全身のツボがあります。
頭も体の末端ですから、当然体中のツボが集中している場所と考えられます。
しかも、髪は体内の神経線維束が体外に排出されている状態で、神経細胞が生理活性しているというあかしとしてあるものです。
体の内側に変化があれば、すぐさま髪にも変化が現れるのはごくあたりまえのことなのです。
いろいろな健康法を試しても、それで本当に健康になったのかどうかはなかなか見わけがつかないと思っている方、また、病院では健康といわれるけれど、体調がすぐれない、とりあえずは健康だと思っているけれども若い頃のようにはいかない、などということを実感している方は、すぐにも髪で自分の体のウィークポイントを点検してみてください。