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2018/07/10

高齢者には要注意、転んで頭を打った後の発症する硬膜下血腫。出張美容の時に説明!

  • 夏のお出かけでの怪我から頭を強く打って、病院での検査で何も発見されなく、その後に起きてくる慢性硬膜下血腫の話の延長です。
  • 慢性硬膜下血腫は、脳の外側に古い血がたまって、脳を圧迫する病気です。
  • 圧迫が原因ですので、治療法もとってもシンプルです。血を抜くだけなんです。
  • たまった血を抜いてあげれば、脳の圧迫がとれて、症状がよくなります。
  • 血をぬくだけで,麻痺や意識障害が劇的によくなることも少なくありません。
  • 脳外科の数ある手術の中でも、もっとも効果の分かりやすい手術かもしれません。
  • 局所麻酔で行うことも多い手術なので、手術の最中から「頭がすっきりしてきた」とおっしゃる患者さんもいるくらいです。
  • ただし、実際に血を抜くには頭蓋骨に穴を開けなければいけないので、手術が必須です。
  • とある漢方の内服でも次第に血腫が吸収されるというような主張もあるのですが、根本的な治療法はやはり手術です。
  • 昔はこの手術、しっかりと頭の骨をはずす開頭手術で行っていました。
  • 血腫は血腫の被膜に囲まれているので、この被膜ごと血腫を全部とってしまう手術でした。
  • なので、結構大掛かりな手術だったのです。時間も2時間3時間はかかるようなものだったのです。
  • しかし、その後、小さく頭蓋骨に穴をあけて、そこから細いチューブで血腫を抜くだけでもよくなることがわかりました。
  • この場合は穿頭といって、頭蓋骨に小さな直径1-2cmほどの穴をあけて、硬膜を切ってチューブを入れるだけなので、手術自体も30分ほどで終わります。以前のような開頭の手術と比べると、圧倒的に時間も短いですし、手間もかかりません。
  • しかも全身麻酔も必要なく、局所麻酔だけでできてしまうのです。現在ではほとんどがこの方法で手術が行われています。
  • 穿頭血腫除去という手術の名前になります。
  • 手術の方法に多少のバラエティがあって、血を抜いたあとに生理食塩水で洗うか否か、洗う液体に生理食塩水を使うのか擬似髄液を使うのか?というような違いがあります。
  • 洗ったほうがいいかどうか?は場合によりけりですが、髄液に似せた成分の擬似髄液を使ったほうが、どうやら結果がいいというデータもあるようです。
  • また、血を抜いたあとにチューブを留置するか否かといった違いもあります。
  • これに関しては、チューブを留置したほうが、再発が少なくて良いというデータはあるので、たいていは一晩か二晩チューブを留置します。
  • そしてその間自然と血が抜けてくるのを待つのです。
  • ただ、不隠で暴れてしまってチューブを留置するのが危険そうな患者の場合では、血を抜いて、洗うだけのこともあります。
  • ケースバイケースですね。
  • 血が抜けてしまえば、症状が良くなることが多いので、チューブを入れたとしても、翌日か翌々日にチューブは抜いてしまいます。
  • そして、2,3日で退院できてしまいます。
  • あとは1週間後くらいに外来で縫った後を抜糸すれば、おしまいです。
  • 脳外科の手術の中では最も早く退院できる病気ですね。
  • しかし残念なことに再発する可能性が10パーセント前後あります。
  • 再発の場合は再び血がゆっくりとたまってきてしまうのです。
  • そうするとまた同じ手術をするのですが、こういったケースの中には稀に、何度血を抜いてもたまってきてしまうような、難治性のケースがあります。器質化慢性硬膜下血腫とも呼びます。
  • そういった場合は、開頭して被膜ごと血腫をまるごと取り出すようなこともあります。
  • 被膜にある細い血管からの出血が原因とする説があるので、血腫の被膜もとることによって治ることがあるのです。
  • 分厚い被膜ができていて、あたかも餃子の皮くらいの厚みになっていることもあるようです。
  • 脳の外側にそんな物ができているのだから、ちょっと恐ろしいですよね。
  • 他にも血管内治療で血腫に通じる血管をつめてしまうなどの治療法も試されています。
  • しかし、ここまでの物が出来てしまうような状態となってしまうと、せっかく被膜ごと血腫をとっても、押された脳が戻ってこないことが多いです。
  • もともと脳が委縮している人の場合にこういった難治性となるケース多いような気がしますが、はっきりとした原因はわかりません。
  • 長い間放置されたケースに多いような気もしますし、他にもアルコールを飲んでいる人に多かったり、血が止まりにくい人に多かったりと、様々な要素がからんでいると思われます。
  • たいていの場合90%以上は簡単な手術で良くなる慢性硬膜下血腫ですが、こういった難治性のケースもあるので、決して甘くみてはいけませんね。
  • いずれにせよ、転んだりした後の外傷の後に起こることが多いですから、早期発見と早期治療が必要だと思います。

 

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  • 出張美容の時に説明したりするが高齢者には要注意事項かもしれません。

 

 

 

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