ギャラリー

2016/10/20

早寝早起きでメラトニンの分泌が促進すると、出張美容が少なくなる?

記憶障害や回復効果もアンチエイジングに効く睡眠ホルモン:メラトニンの多彩な可能性。

体や脳を休ませ、組織の修復や細胞の新陳代謝を促す睡眠。

しかし、寝つきが悪い、熟睡できない、何度も目が覚めるなどの症状に悩む人が数多くいます。

問題になっている現代型不眠症の原因の一つが、体内リズムを調節するホルモン:メラトニンの低下です。

生活習慣病を引き起こす活性酸素の除去など多彩な働きを持つ夜の信号を全身に送る睡眠ホルモン:メラトニン。

私たちの体は、1日約24時間のリズムを刻む体内時計の働きにより、朝は目が覚め、夜は眠りにつきます。体内時計には、脳の視交叉上核という部位にある主時計(中核時計)と、全身の細胞にある末梢時計があり、主時計は末梢時計の時刻を調節しています。脳と全身の細胞にある時計遺伝子の指令により、私たちの体は睡眠や覚醒、体温や血圧からホルモンの分泌まで、一定のリズムを保っているのです。とはいえ、体内時計はちょうど24時間のサイクルを刻んでいるわけではなく、多少のずれがあり、その「ずれ」は朝、太陽の光を目から取り入れることで毎日リセットされます。このリセットが一種のスイッチとなって、私たちの体は日中の活動状態に入ります。

メラトニンは、脳内にある小指の先くらいの臓器、松果体(しょうかたい)から夜間に分泌されるホルモンです。いわば「夜」の情報を全身の細胞に伝えるのが役割なのですが、その分泌のタイミングは朝の光によって決まります。具体的には、朝の光を浴びた1215時間後、夜10時ごろからメラトニンの分泌は増え始め、夜中の2時ごろにピークとなり、朝5時くらいに下がり始めます。ブルーライトの暴露により起こる現代型不眠症、メラトニンは非常に複雑なホルモンで、夜になっても明るい光に当たり続けると分泌量が増え始める時刻が遅れたり、夜中に強い光を浴びると分泌量が減ったり、という変化をします。メラトニンの変動の乱れが一因で起きると考えられているのが、現代型不眠症です。

実は、LED(発光ダイオード)蛍光灯やパソコン、スマートフォンなどのディスプレーから出る青みの強い光「ブルーライト」を夜間に浴び続けるのが、その原因の一つだと分かってきました。現代型不眠症には、夜中から明け方にならないと眠れない睡眠相後退症候群や、寝つく時刻と起きる時刻が毎日少しずつ遅くなっていく非24時間睡眠覚醒症候群などがありますが、いずれも睡眠のタイミングがずれる概日リズム睡眠障害なのです。

概日リズム障害は、0.23mgのメラトニン投与?で改善するそうです。メラトニン投与で寿命が延びる?年齢別で見ると、メラトニンの分泌量のピークは36歳で、加齢と共に低下します。そこで気になるのがメラトニンと老化の関係です。私たちが老化していく大きな要因の一つが、体内の酸化だと言われています。そして体の酸化を引き起こすのが、活性酸素とフリーラジカルです。これらは、その酸化力でウイルスや細菌を攻撃する作用を持っています。しかし、ストレスや紫外線などの影響で過剰に発生してしまうと、正常な細胞まで攻撃し、変質させて老化を促進させます。メラトニンは、活性酸素のなかでも最も毒性が強いといわれているヒドロキシラジカルやスーパーオキシドなどを除去できる抗酸化作用をも持っているのです。メラトニンは、多くの物質が通過できないバリアー「血液脳関門」を通過して、脳内に入り込めるため、脳内で発生する活性酸素やフリーラジカルも除去できます。さらに、生体内に存在する活性酸素を分解除去する酵素の活性を高める働きもあるなど、二重三重に体内の酸化を抑える力を持っているのです。認知症の症状が改善するとも言われています。

メラトニンは、骨にも影響します。私たちの骨は、破骨細胞が古い骨を溶かして壊し(骨吸収)、その部分に骨芽細胞が新たに骨を形成する骨代謝と呼ばれる新陳代謝を繰り返しています。このバランスが崩れ、破骨細胞が優位になる結果起こるのが骨粗しょう症です。メラトニンには、この破骨細胞の働きを抑制し、骨芽細胞を活性化させる働きがあります。

メラトニン分泌を高める生活方法ではメラトニンの分泌を増やすにはどうしたらいいのでしょうか。メラトニンは米、トウモロコシ、トマトやハーブなどに含まれていますが、食品から摂取するには、相当な量を食べねばなりません。より効果的なのは生活習慣の見直しです。夜間のメラトニン分泌量を増やすために、朝起きたらカーテンを開けて光を取り入れ、午前中に外出などして強い光を浴びます。反対に、夜は間接照明などを利用し、部屋をできる限り暗くします。そして、特にブルーライトが夜のメラトニンを下げてしまいますので、寝る前やベッドの中でのスマートフォンの使用は避けるようにしましょう。夜はできるだけ暗くして過ごし、早寝早起きで、規則正しい生活こそが、メラトニンの分泌促進につながります。出張美容の必要性が無くなるかも知れません。

メラトニンと早寝早起きの関係は

 

 

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