たこつぼ心筋症という奇妙な名前の病気は、日本で発見された。
心筋梗塞(こうそく)と同じように心電図が変化し、心臓のかなり広い範囲で収縮が悪くなるようです。
しかし、心臓を取り巻いて酸素や栄養を送る冠動脈には異常がないので、原因がよく分からなかった病気だそうだ。
心筋梗塞は通常、冠動脈の一部が動脈硬化や血栓で詰まってその先に血が流れなくなることでおきる。
心臓センターなどに運ばれると、救急で冠動脈を造影して、詰まっている血管を広げ、「ステント」という筒状の細かい網を入れて治療する。
大概の心筋梗塞は冠動脈に問題があるのに、たこつぼ心筋症の場合は冠動脈に異常がないので、昔からなぜだろうと不思議がられていたようです。
心筋梗塞と似ているのだが、造影をすると、新鮮な血液を全身に送り出す左心室がたこつぼのような形に見えるためにたこつぼ心筋症と呼ばれるようになった。
日本で発見された病気なので、海外でも「Takotsubo Cardiomyopathy」と呼ばれている。
ストレスが引き金に女性に多い。
原因はよくわかっていないが心身のストレスが大きく関係していると考えられている。
また、閉経後の女性に圧倒的に多いというのも特徴である。ストレスが関連しているので、地震などの自然災害の後に多く発生している。
2004年10月23日の新潟県中越地震前後で震源付近の八つの救急病院の受診者を調べたところ、地震前の4週間では1症例だったのが、地震後の4週間では25症例と急に増えていることが報告されている。
11年3月11日の東日本大震災後にも多数の症例があったとの報告があったという。
これは日本に限った病気ではなく、世界各地で報告されている。
欧州・米国のたこつぼ心筋症患者1750例のデータを解析して、「The New England Journal of Medicine」誌にその特徴を報告している。なんと患者のうち89.8%が女性で、平均年齢は66.8歳であった。
誘因と考えられるのは身体的ストレスが36%、感情的ストレスが27.7%で、28.5%には明らかな誘因は認められなかった。
やはり心身的ストレスはいろいろな疾病をひきおこす可能性が潜んでいるのかもしれませんので注意していきましょう。
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