産後の脱毛のほとんどは一時的なもので,皮膚科医はシャンプーの選択や髪型の工夫で乗り切れるとしています。
産後の脱毛はエストロゲン値の低下による一時的な現象で、治療の必要はないとの事です。
毛髪の脱落は出産の3~4か月後に始まり、数週間でピークに達するが、ほとんどの場合1年以内に元の状態に戻るとしています。
1年後以降も回復しない場合は専門医を受診するようアドバイスをしています。
妊娠中の出張美容の依頼があるので髪の毛の脱毛はよく相談されるのです。
過度の脱毛に悩む女性に対する医療学会の推奨は次の通り。
髪のボリュームを出すタイプのシャンプーを使う。
このタイプのシャンプーは、毛髪をコーティングする蛋白などを含んでおり、髪を豊かに見せる。
リンスインシャンプーは避ける。
このようなシャンプーに含まれているリンスは強力なため、髪の張りが失われボリュームが少なく見える事がある。
柔らかい髪用のリンスを使う。
配合成分がマイルドなので、髪のボリュームが落ちない。
ラベルに強力とあるリンスの使用は避ける。
リンスはなるべく毛先だけにする。
頭皮や毛の根元にはリンスはつけない方が、髪のボリュームが保たれる。
髪型を変えて見るのもよいです。
スタイルによっては多く見せる事ができる。
自分に合ったカットスタイル、色は美容師と相談して決めるとよいとしている。
化学薬品によるトリートメントや過度のスタイルングは、脱毛を促進することがあるので避ける、という見解を出しています。
実際は妊娠が分かったころから脱毛が始まる人もいますし産後10年たっても脱毛が続き薄毛に悩む方もいらっしゃるのです。
髪の毛は毛根部分にしか生命体が無いのでいかに健康な髪の毛を生やすかがヘアースタイルを作る上にも必要になってくるのです。
その一つにシャンプー選びも力が入ると思います。
エステティックは全身の美容術であり、髪の毛の美容術としてのエステは必要不可欠なものなのです。