汎発性とは
“全身に、または広い範囲で発生する”という意味をもつ医療用語です。
脱毛症においては、
髪をはじめ
眉やまつ毛、脇毛、陰毛など全身の体毛が抜け落ちる症状のことをいいます。
“全身性脱毛症”とも呼ばれ、
いくつか種類がある円形脱毛症のうちもっとも症状が重い状態を指します。
円形脱毛症とは?
汎発性脱毛症で考えられる3つの原因ともいわれています。
汎発性脱毛症の原因については、いまだ不明な部分が多いです。
これまでに研究されている、
発症のメカニズムには
1.自己免疫疾患
2.アトピー素因
3.遺伝
が関係しているという説が有力視されています。
原因①として自己免疫疾患
汎発型をはじめ、
円形脱毛症の原因として近年もっとも有力視されているのが自己免疫疾患です。
自己免疫疾患は、
免疫系機能が誤作動を起こし体の一部を攻撃してしまう疾患です。
本来はウイルスや細菌といった異物に対して働くものが、
毛包にダメージを与え、
その結果として脱毛が生じてしまいます。
円形脱毛症と併発しやすい自己免疫疾患には、
甲状腺疾患や尋常性白斑などがあります。
合併率はそれぞれ8%と4%といわれています。
いまだに自己免疫疾患の原因は明らかにされていません。
原因②としてアトピー素因
以下に該当する方は、
円形脱毛症の発症率が高いことがわかっています。
1.アトピー性皮膚炎や気管支炎、アレルギー性鼻炎である。
2.アレルギーと関係のある物質(IgE抗体)を産生しやすい体質である。
3.上記2つに当てはまる家族がいる場合です。
本人または家族がアトピー素因であると、
約50%の確率で円形脱毛症を発症すると言われています。
アトピーだと円形脱毛症になりやすいとか・・・。
アトピー素因と脱毛症の関係。
原因③としての遺伝。
アトピー素因は遺伝する確率が高く、
円形脱毛症になりやすい体質も遺伝する可能性が高いのです。
親等が近いほど発症率は高率で、
その確率は一卵性双生児の場合で55%であるという報告があるようです。
汎発性脱毛症に限定した遺伝率はデータがありませんというわけで、
ストレスは汎発性脱毛症の原因ではない・・・。
以前は円形脱毛症の原因はストレスであるとの考え方が一般的でした。
しかし近年の研究から、
自己免疫疾患が
発症メカニズムに深く関係することが明らかになりつつあるようです。
よって、
ストレスは直接原因ではなく
発症のきっかけに過ぎないという見方が強まってきています。
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